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吹奏楽コンクール課題曲Webクリニック2006!

ガレリアウインドオーケストラメンバーによる2006年度課題曲のパート別クリニック!
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ガレリアウインドオーケストラ コンポーザー・イン・レジデンスである作曲家、中橋愛生氏の作品「コンセルトマーチ『シンタックス・エラー』が収録されているコンサートマーチ・ベストCDです
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課題曲5「風の密度」:ティンパニ&打楽器(川瀬達也)
perc-bana

※課題曲5に限り、全打楽器をまとめて掲載致します。
 
こんにちは。今回は課題曲5「風の密度」ですね。この曲は最後まで途切れない緊張感が必要になります。そのためには、全員が細かい音符(32分)でカウントをすることがとても重要になります。更に他の楽器との絡み、つながりがとても大切です。
演奏者それぞれがスコアをしっかり読み込むようにしましょう。

さて、この曲では、連続した32分音符の一つ一つを全てはっきり聞こえさせるテクニックが必要になります。スタッカート奏法ですね。今回はまずそこから解説していきましょう。まず、アップ奏法ダウン奏法という言葉は聞いたことがあると思います。簡単に言ってしまうと、アップ=基本的にマレット、撥の動きを下で止めない奏法。ダウン=マレット、撥を下で止める奏法、ですね。例えば皆さんがこの曲のテンポで、32分音符を連続して叩く時、アップ、ダウンのどちらの奏法になっていますか?おそらく何も意識しないとほとんどの人がアップ奏法になっていると思います。これを、慣れないと少しきついですがダウン奏法にしてみてください。トットットットッ・・・と手首を中心に一発一発の音を掴んでくるつもりで。頭の中でも音を一つずつ切るイメージを持ちましょう。どうですか?はっきりしてきましたか?少しきついという人はゆっくりから、腕の動き、手首の動きを確認しながら、アップ、ダウンと両方練習してみましょう。同じテンポでアップ、ダウンを自在に使い分けることが出来れば、音の表現がぐっと広がります。是非チャレンジしてみて下さい。

それでは、今回は冒頭からパート全体で見ていきましょう。


■冒頭(Glock)

Obの響きの周りに輪郭をつけるつもりで。2小節目からのテンポを感じさせる音のスピード感が必要です。マレットのスピードが遅くならないように注意してください。


■2小節目(Xylo)
3つすべての音を均等に、はっきりと聞こえさせたい ですね。先に述べたダウン奏法を早速使ってみましょう。ここで一つ注意ですが、ダウン奏法をやると、楽器に撥を押し付け気味になってしまいやすいです。寸止めをするような感覚で、楽器に撥を押し付けないように注意しましょう。

■3小説目(Glock)
手順的にダブルを使っている方も多いと思います。ダブルを使ったときにリズムがよれないように注意しましょう。

■4小節目(Xylo)
アウフタクトが短くならないように注意です。小節線をまたぐときに小節の頭をしっかり意識してリズムが滑らないようにしましょう。

■4小節目(Glock)
管楽器はスラーです。同じ小節に出てくるXyloと表現をはっきり変えましょう。手首、腕の動きを止めないように、滑らかに演奏してください。次の小節のOb,Clにつなげるつもりで歌いましょう。

■6小節目(S.Cym)
2枚のCymの高低差を出すことはもちろんですが、その上で響きの長さ、太さが揃った2枚が用意できるとよいですね。高低がしっかりわかっても、片方がシャーンで片方がゴンっではあまり意味がないですよね。たたく場所やステッィックによっても響きは変わります。色々実験してみてください。

■7小節目(Timp、B.D)
この曲初めてのffです。しっかり鳴らしましょう。ただし、音が暴れないように。しっかり締まった全体をまとめる音を目指しましょう。

■8小節目(B.D)
クレッシェンドした管楽器の到達した点に入っています。mp,mfですが音のスピードが遅くならないように注意しましょう。

[1](Tub-Bells)
最後のCの音に向かっていく感じで。

[1]の2,3小節目(W.Block)
個人的には片手で演奏したほうが向かっていく感じが出てよいかなあと思います。pは遠くから聞こえてくるような感じを出したいですね。

[1]の5小節目(Timp)
はっきりアタックをつけて入るのですが、fpになってしまわないように注意してください。音の中身をしっかり意識しましょう。

[2]の2小節前(S.D)
片手が良いと思います。[2]ちょうどはfからpへの強弱の移動があるので、両手が良いと思います。

[3]の2小節前(Toms)
長いフレーズですが切れないように、[3]に向かって緊張感を高めていくつもりで。

[3]の2小節目(全体)
ここだけではないですが、打楽器の中での横の繋がりを強く意識してください。最後のB.Dに向かってフレーズになっているので全体で一つの楽器のように表現できると良いですね。

[4]の1小節前(B.D)
次のToms、管楽器を導き出す一発です。しっかりと鋭く鳴らしてください。クレッシェンドが大きく膨らみすぎると決めの一発が効果的でなくなってしまいます。クレッシェンドした結果がffの一発になるようによく計算してください。

[4]の1小節前(Xylo)
テンポ、流れを止める音です。ストップモーションをイメージしてください。暴れた音にならないように注意しましょう。

[4]の2小節目(S.Bells)
アクセントにならないようにしましょう。自然に風が吹いてきて様なイメージで。

[4]の2小節目(Tam-tam)
柔らかめの重いマレットが良いでしょう。アタックよりも音の響きが後から膨らんでくる感じで。

[5]の2小節前(Xylo、Toms)
Xyloはスラーです。滑らかに。Tomsは音3つをしっかり踏みしめましょう。Xyloのスラーとの違い、6連符と32分の違い、ニュアンスをはっきり出しましょう。[5]の3小節目のGlock、Xyloの組み合わせも同様です。32分音符の跡に続く楽器も締まった硬い音で。

[5]の1小節前(Tub-Bells)
柔らかく。遠くから聞こえてくる感じで。

[6]の1小節前(S.Bells)
なるべく短く鳴らしましょう。ここもイメージはストップモーションです。

[6]の1小節目(S.Cym)
アタックより響きを柔らかく出しましょう。

[6]の1小節目(Glock)
32分がつまらないように注意しましょう。装飾としっかり区別しましょう。

[6]の2小節目(W.Block)
再現部に入り、一回目より長くなっています。緊張感を保って下さい。

[7]の2小節前(全体)
[7]に向けてフレーズを切らさないようにしましょう。

[8]〜(全体)
ここは、Timpを除いて全体で2つの動きに分けられます。お互いのリズムをしっかり絡ませたいですね。小節線や拍の頭をまたぐときに急がないように注意しましょう。

[8]番1拍目のXyloのfと次に出てくるTomsのffがはっきり区別できると良いですね。ここは一つのクライマックスだと思います。

[9]の前のB.Dから[9]の頭のXyloまでは、次のTomsからの嵐のような風を予感させるような、少し暗めの音が表現できると面白いですね。Tomsのffからは止まる事無く激しく吹き荒れてほしいです。

[10]の2小節前(Toms)
accel.の間全て音を出してるのはTomだけです。管楽器を上手く乗せてあげて下さい。

[10]〜(Toms、W.Block)
遠くまで響かせるつもりで。お互いに聞きすぎてスピード感が落ちてしまわないように注意しましょう。

[11]の1小節前(Timp)
2つ続いた音がつまらないように。しっかり音を分けましょう。ここは特にはっきり欲しいですね。

[11]の1小節目(全体)
ロールは回転を早めにして音の中身をしっかり表現しましょう。良い音の粒が沢山集まってる、という風に出来ると良いですね。

[11]の2,3小節目(全体)
今まで出てきた表現がここの2小節で全て出てきます。最後まで細かく表現したいですね。最後のS.Bellが囁くように締めくくっています。音の長さを無理に長く鳴らそうとしないで、自然になりが収まるのを待つ感じでよいと思います。

この曲は一見ただのリズムの集まりに見えますが、何度も合奏するうちにさまざまな流れが見えてくるはずです。その流れを大事に掴んでいって欲しいと思います。アンサンブルの醍醐味と音の表現の楽しさを感じられる曲だと思うので、最後まで楽しんで取り組んで欲しいです。

さて、これで今年の課題曲クリニックも終了です。読んで頂いた方、ありがとうございました。非常に個人的な解説になってしまいましたが、なにか一つでも参考になればいいなと思います。それでは!悔いの無い楽しい演奏が出来ますように!

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川瀬達也(かわせたつや)

東京音楽大学、同大学研究科卒業。坂下久美、野口力、K.H.ゲーディケ、菅原淳、藤本隆文、岡田眞理子、宮崎泰二郎の各氏に師事。2001年、新日本フィルハーモニー交響楽団入団。現在、新日本フィルハーモニー交響楽団首席ティンパニー奏者、ガレリアウインドオーケストラ団員。

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