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吹奏楽コンクール課題曲Webクリニック2006!

ガレリアウインドオーケストラメンバーによる2006年度課題曲のパート別クリニック!
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課題曲5「風の密度」:トランペット(荻原明)
trp-bana

ついに最終回、課題曲5「風の密度」ですね。
この曲は中高生にとっては選択できないものということで、関係ないや〜なんて思わないで下さい!
今回は、今後様々な曲を演奏していく上で非常に役に立つことを沢山書いてみました。

読まないと損しますよー♪

 
  
さてさて、課題曲5「風の密度」ですが、この作品をコンクールで演奏する方は、かなり完成している頃でしょうね。
一見複雑そうなこの楽譜、思いもよらない音の跳躍や、32分音符・休符といった普段あまりお目にかからない細かなリズムの連続に抵抗を覚えた方も多いでしょうが、沢山練習すれば大して難しく感じないんですよね。

それはなぜか。
縦の線をきっちりあわせて、リズムを正確に、音をしっかり当てることができれば、それで形になってしまうからなんです。要するに「歌」がなくても曲が成立してしまうということです。もちろん、最初から最後まで機械的に演奏してしまってはダメですけどね。他の作品、例えば課題曲4「海へ...」などと比べれば、「歌う」ということへの重要性はずいぶん違うことがわかるでしょう。


この作品、この曲を通して演奏に役立つポイント(楽譜の使い方)をいくつか挙げてみようと思います。これは、どんな曲にも使えるものなのでぜひみなさん読んでみて下さいね。

みなさん、楽譜にいろいろ書き込みをしていることと思います。ですが、メモ帳みたいにあれもこれも全部書き込んではいませんか?あげく楽譜が読めなくなってしまうくらいガンガン書き込みすぎて何か書いてあるかわからなくなってしまっていたり。
これでは楽譜の意味がないですよね。楽譜には、書き込む内容をあらかじめ制限しておくほうが良いと思います。

「歌う!」とか「注意!」とか「テンポ!」とか「指揮者見る!」とか「落ち着け!」とか、そんなあたりまえであって常に考えておかなければならないことは書かないほうが良いです。あと、ここでは詳しく書きませんが「音程」ってキーワードもあたりまえですよね。書き込む意味がまったくないことです。「音程」なんて書いてしまったら口で音程を操作してしまったり、「ここは自分の音程が悪いから」なんて「音楽」を忘れてしまったり...良いことないですよね。音程は楽譜に書く前から練習して良くしておくことですから、楽譜に書き込む意味がない、ということです。

では、楽譜に書き込むことというのは何か、というと、以下のようにまとめることができると思います。

■楽譜に書いてなくて指揮者が言ったこと(テンポ変更等)
■演奏指示で、つい忘れてしまいそうな箇所(ミュートつけはずし等)
■楽譜が見ずらくて間違えそうな箇所(臨時記号等)

これくらいで充分です。
作業的なことばかりですよね。そうなんです。楽譜ってのは「演奏するための情報」が書き記された単なる紙ですから、ここに「音楽」について書き込むのはナンセンスなのです。

それでは、具体的に自分がこの作品を演奏した時に使った楽譜を見てもらいながら、楽譜を自分なりに読みやすくするコツをお教えしましょう。「これ使えるね〜」と思えるものがあったらぜひ盗んじゃって下さい。


1.ミュートのon/offは色鉛筆で!



これ、実は「プチコラム」に書いてあります。ですが敢てここでも書いておきます。
「風の密度」は、嫌がらせかいっ!ってほどのミュートのつけはずしがあります。ヘタすると、次はミュートなの?オープンなの?とか、カップミュート?!ストレート?!なんてパニックになってたら、落着いて演奏なんかできませんよね。こんなことで演奏ミスをしてしまったら非常にもったいない。では、どうするかというと、色鉛筆を使います。よくある赤と青が両サイドになっている色鉛筆があると便利かと思います。ポールペンとかペンじゃダメですよ、色鉛筆だから良いんです。

色には決まりがあります(自分の中での決まり)。

 「on」→赤
 「off」→青

こうすると、いちいち「mute」って書いてあるのを読んでからミュートつけはずしをするのではなく、視覚的に「この先にミュートonの指示があるな」とわかる、ということです。こうすることによりミュートで混乱することが軽減しますよね。


2.ミュート指示は作業ができる最初の場所に書き込む



写真を見てもらえればわかるでしょう。楽譜浄書の基本として、ミュートで演奏開始する場所に「mute」や「open」が書かれていますよね。でも、演奏する側からすればこれって結構迷惑。ミュートって準備に結構時間かかりますからね。というとで、「ここからミュートつけはずし作業ができる」という場所に自分で書き込むようにします。こうしておくことで二重の書き込みになり、ミスも少なくなるでしょう。


3.ミュートはどこに置いていますか?

まあ、普通は床(足下)に置いてますよね。ただ、この曲の場合それでは無理です。いちいち置いている時間がないのです。こういった時、みなさんどうしてますか?
一番簡単なのが、足の膝裏に挟むことです。スカートが長い人だとちょっと難しいかもしれませんが(こればっかりはやったことないので何ともいえませんが(笑))、絶対に落とさなくて、一番早い動きができるのがこれだと思います。他にも、又に挟むとか、脇に挟む方法もありますが体勢のバランスがいつもと変わってしまうので自分としてはおすすめできません。
ともかく、素早く入れられて素早くはずせる、これが大切です。

また、ミュートホルダーというものがあります。様々な形状がありますが、これがあるとホントに便利。ただ、譜面台にネジで固定するタイプがほとんどですので、コンクール会場で設置する時間と余裕があるかは保証できませんよ。譜面を置く少しでっぱったところに差し込むタイプも、ホールの譜面台は大きくてしっかりしているものが多いですから、差し込めない可能性も高いです。コンクールの場合はよく調べてから使用しましょうね。


4.拍のアタマにしるしをつける

「風の密度」は拍のアタマが音符だったり休符だったりしてる上に、あまりに細かいのでどこが何拍目だかわからなくなりがちです。
この曲みたいな楽譜、そうめったに出てくるもんじゃない、と思ってるアナタ、それは違います。例えば、手書きの楽譜が手元に配られるかもしれません。手書きでも、素晴らしい浄書屋さんのものならホントにきれいなのですが、少しでも浄書の決まりがわからない人の書いた楽譜は、非常に読みにくいものです。簡単な楽譜も、楽譜が読みにくいだけで難曲になりうるのです。この場合、読みにくさのせいで演奏が下手になってはたまったものじゃありませんよね。ですので、間違えそうだな、と思った箇所には以下のように拍のアタマがどこかのか書き記しておくと良いでしょう。



上の写真のように全部の拍アタマにしるしをつける必要もありません。読みにくい時だけで充分です。
このような書き込みをする人は結構多いのですが、このしるしを五線を貫いてしまったり、している場合がありますが、それはあまりおすすめしません。小節線がわかりにくくなってしまうからです。


5.連桁を横に伸ばす

連桁(れんこう)ってどこだかわかりますか?旗のついた音符が2つ以上並んだ時、横にくっついたものですよ。

「風の密度」の楽譜を最初見た時、あ〜不親切!って思いましたね(笑)いや、これはしかたないことなのかな?作曲家が書いたそのままの状態にしたからなのかもしれませんね。ということは、作曲者が不親切!(笑)これもわざとかもしれませんが;

何を言ってるかと言うと、連桁が「1拍」とは関係ない状態で並んでいるからです。
このせいで、どこが何拍目のアタマなのかがわからなくなってしまってるんですよね。
まあ、言葉にするよりも実際見てもらったほうが早いですね。以下の写真を見て下さい。これも自分のパート譜に書き込んだ拍がわからなくならない方法のひとつです。

 

いかがですか?
ガレリアでこの作品の本番をした時、2回しか練習しないで本番だったもので、かなり書き込みが激しかったです。

ということで、以上の5点はいろんな曲で使えると思いますので、よかったらどうぞ。


あと、番外編として、この曲に限って[4]からどういうことになってるのか最初わからなかったのでこんなことも書きました。



フルートソロをラフスケッチ的に書いておくと絶対間違えませんからね。その後、ピッコロが入ってくると文字でも書いてあるので、[4]6小節目アウフタクトがしっかり入れました。う〜ん。やっぱりこの楽譜、ガイド(他のパートがやってることを小さい音符で書いてくれているもの)もないしすごい不親切;


さて、曲の解説...といきたいところですが、この曲、別段順を追って解説する必要もないでしょう。具体的な疑問点があったらコメント下さい。

全パート、全体で言えることがいくつかあるのでまとめてみます。

■メトロノームを使った練習は必ずしましょう

■ピアノなど、音律が固定されたもので音チェック→声で歌えるようにしましょう

■苦手な部分は、反復練習(音2つとかに絞ると良い)

■ミュートの付けはずし練習は、曲練習とは別に行う

■スタッカートだけでなく、リップスラーでの練習も必ず行う

■スコアを常に手元に置いて練習

■練習番号[4]〜[6]のとこまでは勇気と自信を持って率先して音を出しましょう

■各自の音の瞬発力を統一しましょう(人によって音の立ち上がりが違うと、それだけでずれて聴こえてしまう)

■指揮者より打楽器が重要(打楽器の動きに逆らわない)

はい、以上!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

荻原明(おぎわらあきら)

東京音楽大学卒業。同大学校友会神奈川県支部新人演奏会出演。第8回日本クラシック音楽コンクール全国大会第3位(1,2位なし)。プレスト音楽教室講師。在学中にハンス・ペーター・シュー(ウィーンフィル)、アンソニー・プローグ各氏の指導を受ける。津堅直弘氏に師事。ガレリアウインドオーケストラ団員。

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